～特性と使用用途について～
ブタジエンゴム(BR)はスチレンブタジエンゴム(SBR)と並ぶ代表的な合成ゴムになります。ブタジエンゴム(BR)は単独で使用されることは少なく、その特徴から天然ゴム(ＮR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)とブレンドし、タイヤなどの用途で使用されることが多いです。また、ポリスチレン(PS)などの割れやすいプラスチック(樹脂)の耐衝撃性向上を目的にブタジエンゴム(BR)が改質剤として使われています。
ブタジエンゴムの構造
※一般的な配合のデータであり、配合によっては異なったデータとなる
高反発弾性◎摩擦性◎
低温性○耐屈曲性○低発熱性○
対候性、耐オゾン性に劣る
他のゴム材質として特に優れているのは高反発弾性と摩耗性です。他に低温性、耐屈曲性、低発熱性なども優れています。
耐候性、耐オゾン性が劣ります。天然ゴム(ＮＲ)やイソプレンゴム(ＩＲ)などと同様に耐油性、耐燃料油性、耐溶剤性なども欠点です。また、加工性が悪いため、その欠点を補うために天然ゴム(ＮＲ)やスチレンブタジエンゴム(ＳＢＲ)とブレンドされています。
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自動車のタイヤ、コンベアベルトなどの工業用品、靴底、家庭用品、スーパーボールなどの玩具、ゴルフボールなどのスポーツ用品など
参照：・日本ゴム協会東海支部(2010)『新板ゴム技術のABC 第2版』 社団法人 日本ゴム協会東海支部
・斎藤章(2000)「ブチルゴム」奥寺通夫・粷谷信三・西敏夫・山口幸一『ゴムの事典』pp.151-157 朝倉書店
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